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桐の洗い

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『桐の洗い』

なんとなく言葉自体はお聞きになったことがあると思います。

でも正確に理解している人は少ない。

「削って綺麗にするんでしょ」
って思っている方がほとんどではないでしょうか。


でも実際には、その名の通り熱湯で洗います。

もちろん調整のために、洗った後にカンナやヤスリは使いますが、まずは“洗う”のです。


私たちは
「大切な家具は直して使うという欧米では当たり前の文化を日本にも広めたい」
という思いで、約15年前から修理専門工房を立ち上げ、約4年前には「家具修理ドットコム」という日本全国ネットワークを立ち上げました。

でも実はこの「桐の洗い」って世界的にも非常に珍しい、独特の文化なのです。

元々の木をほとんど削ることがないので何度でも綺麗によみがえらせることができるわけで、その意味では日本人の方が欧米より進んだ文化を持っているといえるわけです。


先人の知恵を大切に、そして後世の者としてさらに進んだ技術を磨いて、もっともっと文化を広めて行きたいと思います。