ソファの張替えをうけたまわりました。
と同時に｢この綺麗な部分の革を使って、このソファのミニチュアを作るご依頼もうけたまわりました。
イスのミニチュアをご覧になったことがある方も多いと思います。
あれのソファ版です。
カタチになってみると、簡単そうなのですが、実に難しい。
小さければ小さいほど難しい。
こういう、職人にとって｢腕の見せ所｣というご依頼は、
経営者にとっては頭の痛いトコロなのです。
なぜって、職人は難しければ難しいコトほど、燃え上がる。特にうちの職人は皆若いので。。。
まあそれも良い経験です。
といっていたら、今度は東京から
｢ピアノを小さくできますか？｣
とのご依頼。
先日そのピアノが到着しました。。。
はじめての挑戦が続きます。
リビングと、隣り合ったご主人の書斎。
書斎は主にご主人の、リビングは主に奥様の居場所。
”お互いに存在感を感じることができるくらいの、適当な距離感のある間仕切りを作って欲しい”
そんなムズカシイご依頼でした。
どんどん家具屋じゃなくなっていっています。。。
さて、
お客様と一緒に、いろいろと考えた末にたどり着いたのが、写真の間仕切り。
部屋間の間仕切りは一旦撤去してしまい、上半分はリビング側、下半分は書斎側から取り出せる、収納兼間仕切りが完成しました。
どうですか？
我ながら、かなり綺麗に出来上がったと思います。
書斎側の本棚も一新して、
すごーくかっこよい空間ができあがりました。
”毎日使う洗面くらいは、ちょっとあたたかさを取り入れたい”
そんなご要望で、最近洗面のリフォームを受けることが増えています。
現在富士では、
｢生活の中に木を取り込む｣
をテーマに、リフォームに取り組んでおります。
もちろん木の天板は、完璧に水に強いわけではありません。
人工大理石に比べて、取り扱いも面倒です。
でも、だから、見た目に”かっこよく”映ることも事実です。
真っ白なスーツやドレスは当然汚れが目立ちます。
だけど、汚れが目立たない色の洋服より、断然お洒落に見えます。
木の天板の洗面も同じこと。
普段使いの洗面にはどうしても抵抗がある、
そんな場合は、トイレの洗面に取り入れても良いですよ。
現在も進行中のものが１件ありますので、
完成したらご紹介いたします。
最近、遠方からの家具修理の問い合わせが急増しています。
インターネットってすごいですね。
一番南は沖縄から、｢ザ・チェア｣の背折れ修理、
一番北は仙台から、｢時代箪笥｣の再塗装のご依頼。
内容として多いのは、
｢他では修理不可能と言われたが、直せますか？｣
｢メーカーも不明で、買ったところも潰れてしまって・・・｣
というようなもの。
前にもここで書きましたが、
｢作られたモノなのだから、必ず直るはず。メーカーが潰れていたって、製造中止だって、部品を作っちゃえばいいじゃないか｣
と私たちは考えています。
だから、よっぽどのことがない限り、
｢修理不可能です｣
とお断りしたことはありません。
｢買った方が安いですよ｣といういい加減な答えは絶対にしません。
（もちろん買った方が安い場合も多々あります）
だからだんだん、｢こんなの直るの？｣っていうものが集まるようになってきました。
日々勉強の毎日です。
手持ちのブックマッチ用の木材が少なくなってきたので、
北海道に飛んできました。
今回は、実は、旭川に木材加工工場を作る最終打ち合わせが本来の目的。
北海道で採れた木材を、
北海道で保管し、
お客様のご注文に応じて製作し、
北海道からお届けする。
輸送コスト、時間を短縮するためには多分これが最善策です。
もっと身近に木材を感じていただけるために。
”和室をくつろげるスペースに”
和室のリフォーム段階からご相談を受け、
家具を含めてご提案。
テレビはゴロゴロしながら見れるように
書斎のように、本を読めるように
使いやすいクローゼットをつくりたい
家具はナチュラルで、だけど木のぬくもりが感じられるように
等々のご希望をカタチにいたしました。
収納するものに合わせて、使いやすいようにワードローブを製作。
デスク兼テレビ台は1枚板の天板を使って。
とても落ち着きのある、やさしい和室が出来上がりました。
またまた”ブックマッチ”のテーブルです。
以前にもご紹介しましたが、
木材を厚く切ったものを半分に割って、本を開くように２枚並べた天板をそう呼びます。
この手法は、偉大なる故ジョージ･ナカシマ氏が好んだ方法で、私も大好きで、お客様にもよくご提案します。
ただの１枚ものに比べて、とても上品に仕上がります。
でもこれができる木がだんだん少なくなってきています。。。
そんなわけで明日から北海道に飛んでまた良い木を探してきます。
ご期待ください。
ご新築マンションへのお客様に、｢お部屋のカーブにあわせたソファ｣をご提案。
３Ｄで確認していただき、ご注文いただきました。
現在弊社ＣＯＢＯにて製作中です。
パソコンで３Ｄを使うようになってしみじみ感じることがあります。
やっぱり大切なのは提案力。
内容が無いのに、
当たり前の配置をしているだけなのに、
パソコンを持ち出してきて、画面上で立体的にお見せするだけでは、やはりダメなんですね。お客様のハートはつかめない。
やはりプロなりの提案がないと。
｢あっ、なるほど。そんな風に空間を活用するという方法があったのか！｣
パソコンはそれをわかりやすくお見せするための手段にすぎないのです。
ただ単に配置するだけなら、方眼紙の上で平面的にあれこれ動かしてみるので十分なのです。
本当に図面と格闘する毎日です。
ところで、どうしてマンションの売り出しの際に、家具の配置が一緒に図面に入っていないのでしょうか？
おそらく、その間取りによって、対象となる家族構成は設定されているはず。
だったらリビングの使い方やベッドの配置が売り出し図面に描かれていてもよさそうなものなのに、それがされているマンションはほんのひと握り。
疑問です。
｢階段下のスペースを有効利用したい｣
｢子供が帰ってきて片付ける習慣をつけたい｣
約1ヶ月お客様と構想を練り、
1ヵ月半の制作期間を経て、
ようやく出来上がったのが
｢みんなのロッカー｣
収納するものを整理して考えて、
きちんと専用の場所を設けて、
それぞれを使いやすく配置する。
お子様専用のロッカー（後々は棚が入ります）や、
スリッパ収納も完備。
収納を作る時に一番大切なことは、
｢何をしまうのか｣を決めておくこと。
これは作る側だけの判断ではできません。
｢何をどのくらいしまう必要があるか｣
しっかりお客様にヒアリングして、それを使いやすく形にする。
だから、特に収納を作る時は、お客様との2人3脚がすごく大切なのです。
ご家族皆様にとって、｢なくてはならない家具｣になればいいなーと願っています。
｢もうこんな状態なの、直らないですよね｣
といってお修理の問い合わせがありました。
約1ヵ月後、きれいに生まれ変わったチェアをご覧になり、
それはもう本当に喜ばれていました。
以前にもここで書きましたが、ＣＯＢＯ富士には
①木工職人+木工機械（家を建てる時でいうと、大工さん）
②張り職人（イスの座面やソファを張る職人、クロス屋さん）
③塗装職人+塗装ブース（そのままですが、塗装屋さん）
がすべて揃っています。（ちなみに小売部門には、設計士、コーディネーター、電気工事士がおります）
だから実は何でもできてしまう。
どんなものでも直せてしまう。
｢割れてくっつかない部品は、新しく作ってしまえばいい｣
という考えができてしまうのです。
写真のイスも、全員が揃っているからこそできた仕事の例。
このチェアが末永くお客様に愛されますよう。